クレタ文字(読み)クレタモジ

デジタル大辞泉 「クレタ文字」の意味・読み・例文・類語

クレタ‐もじ【クレタ文字】

エーゲ文明で用いられた文字絵文字線文字A線文字Bとがあり、線文字Bだけが解読されている。ミノア文字

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精選版 日本国語大辞典 「クレタ文字」の意味・読み・例文・類語

クレタ‐もじ【クレタ文字】

  1. 〘 名詞 〙 ギリシア最古の文字。紀元前二一〇〇年から紀元前一一五〇年頃用いられた。絵文字とA・B二種の線文字とがあり、線文字Bだけが解読されている。

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百科事典マイペディア 「クレタ文字」の意味・わかりやすい解説

クレタ文字【クレタもじ】

ミノア文字とも。主として前2千年紀のクレタ・ミュケナイ文化圏で使われた文字の総称象形文字(前1700年以前)と線文字A,線文字Bがある。線文字Aは前1800年―前1400年ころ使用され,小アジアの印欧語系かセム語系と思われるが未解読。線文字Bはミュケナイ文字とも呼ばれ,前16―前12世紀にかけて使用された。線文字Aをもとに作られた書体で,子音母音の結合した音節文字一種ベントリスによって古いギリシア語であることが解明された。→ミュケナイ文書
→関連項目キプロス文字ギリシア語象形文字フロズニーミノス文明ミュケナイ文明

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改訂新版 世界大百科事典 「クレタ文字」の意味・わかりやすい解説

クレタ文字 (クレタもじ)

クレタ・ミュケナイ文化圏で用いられていた文字の総称。前18世紀以前より使用されていた絵文字(象形文字)と,その後に発達した2種の線状文字がある。
線文字A →線文字B

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレタ文字」の意味・わかりやすい解説

クレタ文字
クレタもじ
Cretan scripts

通常ミノア文字という。クレタ島やギリシア本土で発見された文字で,絵文字線状文字があり,ともにA,Bの2つに分れる。前 20~12世紀頃のものと推定される。線状文字Bはギリシア語を表わしていることがほぼ定説となっているが,他は不明である。

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