グラスゴー大学(読み)グラスゴーだいがく

大学事典 「グラスゴー大学」の解説

グラスゴー大学[イギリス]
グラスゴーだいがく

英語圏ではオックスフォード大学ケンブリッジ大学およびセント・アンドルーズ大学に次いで4番目,スコットランドでは2番目に古い歴史を持つ。1451年,ターンブル司教により聖職者養成を目的として設立されたとされる。18世紀にはスコットランド啓蒙の拠点,19世紀にはイギリスにおける自然科学の研究教育の中心地の一つとなった。1840年にイギリス初の工学教授職を創設。スコットランド啓蒙の担い手で経済学の祖アダム・スミス,絶対温度にその名を残す19世紀物理学・工学研究の主導的人物の一人ケルビン卿は当大学の出身でのちに当大学教授を務めた。1894年にはスコットランドで初めて女性に医学学位を授与。イギリスの研究大学の連合体であるラッセル・グループの加盟校で,ウニベルシタス21の創立メンバーでもある。QS社の世界大学ランキングでは51位(2013年)。7名のノーベル賞受賞者を輩出。化学者・薬学者の高峰譲吉や醸造家の竹鶴政孝が留学した。
著者: 福石賢一

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラスゴー大学」の意味・わかりやすい解説

グラスゴー大学
グラスゴーだいがく
University of Glasgow

スコットランドの南西部グラスゴーにある大学。 1451年スコットランド王ジェームズ2世の申請により,ローマ教皇ニコラウス5世教書を受けて創設された。 18世紀には,教授陣に経済学者 A.スミスなどがいた。文学神学,法律,医学,自然科学,工学,獣医などの学部もち,名誉総長は学術的業績とは無関係に,3年ごとに学生によって選出される。また学生代議員会が大学運営に関し学生と大学当局との調整役を果している。教員数約 1400名,学生数約1万 7500名 (1997) 。

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世界大百科事典(旧版)内のグラスゴー大学の言及

【グラスゴー】より

…市街地はクライド川両岸に発達しているが,中心部は北岸にあり,ジョージ広場周辺に市庁舎,スコットランド銀行などが集中している。市内には12~13世紀建立の大聖堂,1451年創設でアダム・スミスらを輩出したグラスゴー大学のほか,ミッチェル図書館,ケルビングローブ公園などがある。工業化に伴いハイランド地方やアイルランドから労働者が流入したため,市街地の一部がスラム化し,1950年代より再開発事業が推進されている。…

※「グラスゴー大学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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