グルバルガ(英語表記)Gulbarga

改訂新版 世界大百科事典 「グルバルガ」の意味・わかりやすい解説

グルバルガ
Gulbarga

インド南部,カルナータカ州北端部の歴史的都市。人口42万7929(2001)。標高500m前後のデカン高原上にある。周辺は黒色土が広がり,モロコシ,綿花を産する。北の森林帯チークコクタン,シタンを産する。紡績製油などの軽工業立地。14~15世紀にデカン高原を支配したイスラム教徒バフマニー朝の主要都市として栄えた。スペインコルドバモスクを模したという壮大なモスク(13世紀建立)がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グルバルガ」の意味・わかりやすい解説

グルバルガ
Gulbarga

インド南西部,カルナータカ州北部の都市。ハイデラバードの西約 170km,バラガート山脈から南東に派生する丘陵上の,標高 450mの地点に位置。南方に続くクリシュナ川,ビーマ川沿岸盆地の経済中心地。 14世紀初期からデリー王朝に属し,一時バフマニー朝の首都となったが,アウラングゼーブのデカン遠征によりムガル帝国の一部とされ,18世紀初期からはハイデラバード王国に併合された。綿工業搾油,製粉が盛んで,綿花取引の中心地。バフマニー朝諸王の廟やモスクなどの遺跡が多い。人口 30万 3139 (1991) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android