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ケナガイタチ polecat

翻訳|polecat

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世界大百科事典 第2版の解説

ケナガイタチ【polecat】

ヨーロッパケナガイタチともいう。イタチに酷似するが,毛が長く暗褐色で,尾が黒褐色の食肉目イタチ科の哺乳類ヨーロッパの森林にすむ。雄は体長35~46cm,尾長11~15cm,体重1kgくらい。雌ははるかに小さく体長34cm以下。上毛はイタチよりもはるかに長く,光沢がある暗褐色~黒褐色で,淡黄褐色の下毛が透けて見える。吻端(ふんたん),ほお,耳介の縁は白色,四肢と尾は黒褐色。低木林や広葉樹林に単独ですみ,夜行性,地上生で,ネズミウサギを主食とし,家禽(かきん)も殺す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケナガイタチ
けながいたち
polecatferret
[学]Mustela putorius

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イタチ科の動物。ポールキャットともいう。ヨーロッパから近東に分布する。中近東のステップケナガイタチM. eversmanniは別種で、この種と区別するときにはケナガイタチをヨーロッパケナガイタチとよぶ。体長38~46センチメートル、尾長13~19センチメートル。毛色は黒褐色から黄褐色で、顔は白っぽく、目の周囲は黒い。餌(えさ)がある所なら森林、草原、耕作地、人家の周囲にもすみ、尾根裏に営巣することもある。主食はネズミ類であるが、小鳥やヘビ、果実も食べる。カエルも食べるが、好きではない。5、6月に交尾、6週間の妊娠期間で、2~10子を産む。敵に対して肛門腺(こうもんせん)から悪臭の分泌物を出す。この分泌物は縄張り宣言の役割ももつ。
 本種は、少なくとも古代ローマ時代以降、ネズミ退治のために飼育されてきた。こうして成立したやや小形の種類、とくに白色系のものをフェレットM. p. furoとよんでいる。このフェレットはニュージーランドにも移入されて、やはりネズミ退治にある程度の効果をあげている。また、なれたフェレットはウサギ狩りにも使われたほか、インフルエンザウイルスに対する感受性が高いため、最近では実験動物としても飼育されている。ケナガイタチの毛皮はフィッチfitchとよばれ、とくに黒色系のものが価値が高い。[朝日 稔]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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