ゲオルグ イェリネック(英語表記)Georg Jellinek

20世紀西洋人名事典 「ゲオルグ イェリネック」の解説

ゲオルグ イェリネック
Georg Jellinek


1851 - 1911
ドイツの公法学者。
元・ハイデルベルク大学教授。
ユダヤ人であるため排斥運動にあったが、紆余曲折の後ハイデルベルク大学教授として研究生活を続けた。主著は「一般国家学」(1900年)、「憲法変遷論」(’06年)などで、当時の反立憲主義的な政治に対して、「国家法人説」を唱え、国家の個人に対する絶対的な優位を説く思想を批判した。「国家の自己拘束」、国家は憲法法律に拘束されると説き、法を越える権力の存在を認めない点で画期的であった。この思想は美濃部達吉の「天皇機関説」に取り入れられている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報