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ゲーリー Gary, Elbert Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲーリー
Gary, Elbert Henry

[生]1846.10.8. イリノイ,ウィートン近郊
[没]1927.8.15. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国の法律家,実業家。ユナイテッド・ステーツ・スチールの創設者の一人。当初,会社法,保険法専門の弁護士としてシカゴで活躍,多くの新興企業の顧問,役員を務めたのち,1898年新設のフェデラル・スチールの初代社長に就任。1901年フェデラル・スチールはユナイテッド・ステーツ・スチールの創設に際して統合,ゲーリーは取締役会長に選任され,以後 26年間在職,ユナイテッド・ステーツ・スチールを世界最大級の製鉄会社に発展させた。インディアナ州の工業都市ゲーリーは彼の名にちなむ。

ゲーリー
Gary

アメリカ合衆国,インディアナ州北西部,ミシガン湖南端にある都市。シカゴの衛星都市。 1906年 USスチール社が,北のスペリオル湖畔の鉄鉱床と南の炭田地帯の中間にあって水上交通に便利なこの地に巨大な製鉄所を建設したのが始り。 08年 12月鉄鋼生産が始められ,関連子会社も付近に集中した。 09年市制施行。第1次世界大戦中に多くの黒人労働者が集り,1930年代には全人口の 16%をこえた。第2次世界大戦はその傾向をさらに増強し,67年には黒人市長が誕生した。また 59年の 116日にわたるストライキは有名。市の経済がほとんど鉄鋼生産に依存するため,70年代以降鉄鋼生産の減少に直撃され,失業者も多い。インディアナ大学分校やミシガン湖公営ビーチがある。隣接するハモンドとともに大都市圏を形成。人口 11万 6646 (1990) 。

ゲーリー
Gehry, Frank O.

[生]1929.2.28. トロント
カナダ出身のアメリカ合衆国の建築家。フルネーム Frank Owen Gehry。旧名 Ephraim Owen Goldberg。1947年アメリカに移り,1949年南カリフォルニア大学芸術学部入学後,建築科に転じ,1954年同大学を卒業。1956~57年ハーバード大学で都市計画を学ぶ。いくつかの設計事務所を経て,1962年ロサンゼルスに設計事務所を設立,以後カリフォルニアを中心に活動する。ファミリアン邸(1978),自邸(1978,1991~94)にみられるように,整合的,完結的な形態の排除,安価でありふれた工業的素材を用いるという手法で,脱構成主義(→構成主義)の先駆的存在となる。ほかにカリフォルニア航空宇宙博物館(1984),ビイトラ家具博物館(1987),ミネソタ大学フレデリック・R.ワイズマン美術館(1990~93),グッゲンハイム・ビルバオ美術館(1991~97),ウォルト・ディズニー・コンサートホール(2003)などの作品がある。1986~87年には兵庫県神戸市に巨大オブジェ,フィッシュ・ダンスを完成させた。1989年プリツカー賞,1998年ナショナル・メダル・オブ・アーツ,1999年アメリカ建築協会ゴールド・メダルを受けた。

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デジタル大辞泉の解説

ゲーリー(Gary)

米国インディアナ州の都市。ミシガン湖南岸にあり、世界有数の鉄鋼業都市。

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百科事典マイペディアの解説

ゲーリー

米国,インディアナ州の工業都市。通称〈鉄鉱の町〉。ミシガン湖南岸に位置し,シカゴ大都市圏に含まれる。1905年以来USスチール会社の主力工場の所在地として発展。
→関連項目インディアナ[州]

ゲーリー

建築家。カナダ,トロント生れ。南カリフォルニア大卒。ハーバード大学でも学ぶ。1962年ロサンゼルスに事務所を設立。1979年の〈自邸〉はさまざまな工業素材を断片的に組み合わせたバラックを連想させる作品で,彼の名を一躍有名にした。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゲーリー【Gary】

アメリカ合衆国インディアナ州北西部の工業都市。人口11万4000(1994)。もともとはミシガン湖南岸の砂丘と湿地帯であったが,1905年に,USスチール社が6000エーカー(約2500ha)の土地を購入して,製鉄所とそれに付属する工場町をつくった。ゲーリーという名は同社の社長であったE.H.ゲーリーにちなんだもの。シカゴの南東約40kmに位置し,原料,製品の運送にも便利であるという地の利を買われて建設された町であるが,工場の発展にともなって人口も増大し,インディアナ州第2,20世紀にアメリカで生まれた最大の都市となった。

ゲーリー【Elbert Henry Gary】

1846‐1927
アメリカ最大の鉄鋼企業USスチール社の第2代社長。イリノイ州に生まれ,大学で法律を修めたのち,イリノイ州の郡判事やシカゴ弁護士会会長などを務め,1890年代にはイリノイ法曹界の中心的存在となる。法律の専門家としてフェデラル製鋼社などの設立に関与,98年にはその社長に就任し,以後は実業家として活躍する。大金融家モルガンJ.P.Morganの右腕として,一大鉄鋼トラストであるUSスティールの設立(1901)に尽力し,初代社長シュワッブの後を受け,1903年から27年まで社長を務めた。

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