コバルト六〇(読み)コバルトロクジュウ

デジタル大辞泉 「コバルト六〇」の意味・読み・例文・類語

コバルト‐ろくじゅう〔‐ロクジフ〕【コバルト六〇】

天然質量数59のコバルト原子炉に入れて中性子を吸収させると得られる、質量数60のコバルト。人工放射性同位体で、半減期は5.2年。強いγガンマ線を出すので、γ線源として理化学工学生物学医学などに利用される。

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精選版 日本国語大辞典 「コバルト六〇」の意味・読み・例文・類語

コバルト‐ろくじゅう ‥ロクジフ【コバルト六〇】

〘名〙 コバルトの人工放射性同位体記号 60Co 質量数六〇。天然のコバルト(質量数五九)に中性子を吸収させて作る。半減期は約五・二年でβ(ベータ)崩壊、二回のγ(ガンマ)線崩壊を経て安定したニッケル六〇になる。半減期が手ごろで、しかもラジウムより強いγ線を放射するのでγ線源として工業農業医療など広く用いられる。

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