劇や映画などで、深刻な、あるいは粛然とした場面において滑稽(こっけい)なエピソードを挿入して緊張を解き、緊迫した感情を一瞬間和ませること。またそのような効果をあげる滑稽な登場人物のこと。コミック・リリーフともいう。ムードを反転させることによって、悲劇的要素がなおいっそう強まることも期待されている。演劇ではシェークスピアがこれを得意とし、『ハムレット』における墓掘人、『マクベス』における門番、『リア王』における道化などに、その例をみることができる。映画では『スター・ウォーズ』シリーズにおけるC-3POとR2-D2のロボット・コンビが好例。
[宮本高晴]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...