ゴシック様式(読み)ゴシックようしき(その他表記)Gothic

翻訳|Gothic

旺文社世界史事典 三訂版 「ゴシック様式」の解説

ゴシック様式
ゴシックようしき
Gothic

12〜15世紀のヨーロッパで栄えた,高い尖塔をもつ垂直線を強調した建築様式広義にはゴシック風の美術全般をさす
この語は,イタリアの芸術家たちがみずからのギリシア・ローマ的なものに対し,「粗野なゴート風」の意で用いた。ロマネスク美術の様式に続いて12世紀半ばに北フランスにおこり,西ヨーロッパに普及した。聖堂建築を中心とし,出入口,窓の尖頭アーチ屋上の尖塔など軽快な垂直線が特徴とされ,天国へのあこがれを象徴するといわれる。フランスのノートルダムパリ)・ランス・アミアン・シャルトル,ドイツケルンイギリスのカンタベリ・ヨークの聖堂が有名。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「ゴシック様式」の解説

ゴシックようしき【ゴシック様式】

12世紀前半にパリを中心とするフランスで始まり、16世紀に至るまで広くヨーロッパ各地に影響を与えた建築・美術の様式。建築物では大聖堂の尖頭アーチやステンドグラスなど、家具では垂直を強調した対称形や豪華な彫刻装飾が特徴。フランスのノートルダム大聖堂、イギリスのカンタベリー大聖堂、ドイツのケルン大聖堂などが代表例。◇「ゴシック」は「ゴート人(ゲルマン系の一部族)の」という意。

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