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ゴールデンワイザー ゴールデンワイザーGoldenweiser, Alexander

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴールデンワイザー
ゴールデンワイザー
Goldenweiser, Alexander

[生]1880.1.29. キエフ
[没]1940.7.6. オレゴンポートランド
アメリカの文化人類学者。ロシアに生れ,1900年アメリカに移住。 F.ボアズに人類学を学んだのち,コロンビア大学で人類学を講じる。当時の人類学理論に優勢であった演繹的な文化・社会進化論を批判し,実態調査による帰納的,分析的,伝播論的研究に貢献 (→可能性制限の原理 ) 。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴールデンワイザー
ごーるでんわいざー
Alexander A. Goldenweiser
(1880―1940)

アメリカの人類学者。ボアズ門下の一人で、ボアズの実証的な伝播(でんぱ)研究を継承し、フレーザーらの進化主義的研究を批判した。その文化概念においては、同じボアズ門下のクローバーらが唱える文化=超有機体説と、サピア、ローウィらの心理的実在説とを、調和統合すべきであると説いた。北アメリカの先住民集団イロコイの社会の調査を行ったが、彼の著作にあってはむしろ理論的な関心が優越している。彼の主著の一つ『トーテミズム――分析的研究』(1910)において、彼は、異なる部族文化に共通してみられる心理学的要因に着目しつつも、結論として、トーテム信仰なる独自の現象は存在しないとした。この結論はレビ(レヴィ)・ストロースによっても高く評価されている。また彼は、異なる文化にみられる、起源を異にし、また伝播にもよらない、類似した制度の説明として、文化的現象がとりうる変異には論理的に限りがあるという、限定された可能性の原理principle of limited possibilitiesを定式化した。[濱本 満]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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