サウナ風呂(読み)サウナぶろ(その他表記)sauna

翻訳|sauna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サウナ風呂」の意味・わかりやすい解説

サウナ風呂
サウナぶろ
sauna

フィンランド独特の蒸し風呂木材を横に積上げて壁とした浴室に,かまど煉瓦あるいは鋼板で築き,火床の上下鉄格子で,下は灰だめとし,上に石を積上げてある。約5時間火を焚き続けると,石が高温に熱される。この石にときどき水を注ぎかけて,そのとき発生する蒸気を浴室に導き入れる仕組みで,蒸気浴熱気浴を結合させたもの。からだを蒸したあと白かばの枝であかを落し,皮膚を鍛える。最後に冷水をかぶったり,または水中で泳いだりする。日本では健康・レジャー産業の一つとしてサウナ風呂サービスがあり,大都市の歓楽街や交通の便のよい地区に立地し,サウナ風呂や休憩室などを備え,マッサージサービスも合せて提供している。また家庭向けの簡易型サウナ風呂も販売されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「サウナ風呂」の意味・わかりやすい解説

サウナ風呂【サウナぶろ】

フィンランドの蒸しぶろで,蒸気浴と熱気浴を合わせたもの。農家にみられる板囲いの浴室で,中央にサウナsauna炉があり,石を加熱,水をかけ蒸気をたてる。浴者はからだを蒸し,シラカバ小枝でたたき,次いで冷水,雪でからだを冷やす。これを繰り返して皮膚を鍛練する。近年日本では熱気浴を主とするサウナが盛行している。
→関連項目風呂

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「サウナ風呂」の意味・わかりやすい解説

サウナ風呂 (サウナぶろ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサウナ風呂の言及

【風呂】より


【日本】
 入浴方法には,密閉した部屋にこもらせた蒸気で蒸す〈蒸気浴〉と,湯槽(ゆぶね)にみたした温湯に入る〈温湯浴〉がある。現在日本では風呂といえば温湯浴が一般的であり,その湯槽および湯そのもの,または洗い場なども含めた部屋(浴室)ないし建物のことを風呂と呼んでいる。しかし風呂をこのような意味で用いるようになるのは,温湯浴が入浴の主流になる江戸時代後期以後の比較的新しいことであり,古代・中世から近世の前半ころまでは,風呂とは蒸気浴(蒸し風呂)のことであった。…

※「サウナ風呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android