水や湯の風呂(ふろ)ではなく、蒸気や熱気の風呂。蒸気浴や熱気浴は、スキタイ民族が行い始めたとも考えられているが、北欧やシベリアなどの夏でも汗をかくことの少ない寒冷な地域で盛んである。とくにフィンランドの蒸し風呂をサウナとよぶ。これは、石塊をたくさん入れた鉄釜(てつがま)を下から熱し、その熱と、石に水をかけてつくる蒸気とでサウナ室の温湿度を調整するもので、湯気だけで蒸すトルコ風呂とは区別される。サウナ室は70~110℃の温度で、その中に座っていると、多量に発汗して、新陳代謝を高め血液循環や皮膚呼吸を促し、健康によい。サウナを出てシャワーや湖水で汗を流し、またサウナに戻ることを繰り返す。日本でも、元来の風呂とは蒸し風呂のことであり、湯浴になったのは江戸中期以後だが、京都の八瀬(やせ)の竈(かま)風呂などは蒸し風呂で通している。洋式サウナが日本に導入されたのは1966年(昭和41)といわれている。
[村田仁代]
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