サルシフィー(読み)さるしふぃー(その他表記)salsify

翻訳|salsify

デジタル大辞泉 「サルシフィー」の意味・読み・例文・類語

サルシフィー(salsify)

《「サルシファイ」とも》バラモンジン別名

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サルシフィー」の意味・わかりやすい解説

サルシフィー
さるしふぃー
salsify
[学] Tragopogon porrifolius L.

キク科(APG分類:キク科)の二年草。セイヨウゴボウ西洋牛蒡)、ムギナデシコ麦撫子)、バラモンジン(波羅門参)などともいう。ヨーロッパ中部から北アフリカ原産で、根を食用とするため栽培される。高さは1メートル以上で、6~7月、茎頂に直径10センチメートルの頭状花をつける。花は舌状花のみからなり、紫赤または青紫色。朝開き午後には閉じる。根は白色で、長さ約30センチメートルのゴボウ状の直根となり、切ると白い乳汁が出る。根は洋食に用い、煮物にするとカキ牡蠣、オイスター)の風味があり、ベジタティブ・オイスター・プラントvegetative oyster plantともいわれる。3月と8月に種子を播(ま)き、それぞれ8月と11月に収穫。日本へは明治初年に渡来近縁キクゴボウは根の表面が暗褐色なのでブラックサルシフィーとよばれ、これも根を洋食に用い、煮て食べる。

[星川清親 2022年2月18日]


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百科事典マイペディア 「サルシフィー」の意味・わかりやすい解説

サルシフィー

バラモンジン,西洋ゴボウとも。地中海沿岸原産の二年草で,野菜一種。高さ80〜120cmで,30cmに達する太い直根をもつ。根は白色でゴボウに似るが,かおりが少なく柔らかい。カキ(貝)に似た香味があるというのでベジタブルオイスターなどといわれ,煮込み,クリームあえなどにし,葉はゆでてサラダなどにする。まれに野生化している。

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