サンマリノ歴史地区とティターノ山(読み)サンマリノれきしちくとティターノさん

世界遺産詳解の解説

サンマリノれきしちくとティターノさん【サンマリノ歴史地区とティターノ山】

2008年に登録されたサンマリノの世界遺産(文化遺産)。サンマリノは、イタリア半島の中部にある国土面積約61km2の世界で5番目に小さな国家である。建国はローマ教皇ウルバヌス8世より独立を承認された1631年で、世界最古の共和制国家として知られている。その首都名も国名と同じサンマリノで、標高739mのティターノ山の山頂とその斜面に築かれた町である。4世紀、イタリア半島の対岸ダルマチア地方出身の石工マリヌがローマ帝国皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教迫害から逃れるために、仲間とともにティターノ山に潜伏した。これがそもそものサンマリノの始まりとされている。この石工マリヌはのちに聖人となり、サンマリノという国名は彼の名前に由来する。この国のシンボルともなっているのがティターノ山の尾根伝いに築かれた3つの砦である。標高738mにあるロッカまたはグアイタと呼ばれる砦は11世紀頃に建造され、15世紀以降に再建されたものである。第2の砦のチェスタは750mの頂にあり、13世紀後半に建造されたもので、現在は、この砦の内部は武器博物館になっている。第3の砦のモンターレは標高743mにあり、13世紀に建造された後、1935年に全面的に改修された。独立後、軍隊らしい軍隊を持たなかったサンマリノは、どの勢力にも属さない中立を保ち、この砦により侵入者を阻み、独立を貫き通してきた。サンマリノの市街の中心は、リベルタ広場で、広場にある政庁舎は14世紀の建築様式を踏襲して19世紀末に建設されたものである。◇英名はSan Marino Historic Centre and Mount Titano

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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