サーベイヤー計画(読み)サーベイヤーけいかく

百科事典マイペディアの解説

サーベイヤー計画【サーベイヤーけいかく】

月面に無人探査機を軟着陸させ,月の地質調査,写真撮影を目的とした米国のNASA(ナサ)による月探査計画。サーベイヤーsurveyorは測量者の意。アポロ計画の準備的性格をもつ。1966年6月嵐(あらし)の大洋に着陸して約1万1000枚の写真を電送してきた1号,1967年4月嵐の大洋に着陸し,自動ショベルによる掘削の様子をテレビで送像し,月面の土が湿った砂に似ていることを明らかにした3号,1967年9月静の海で放射線による月面物質の化学分析をして玄武岩に似ていることを調べた5号,1967年11月中心の入江に着陸した6号,1968年1月チコ・クレーター近くに着陸した7号など。計画は7号で完了。なお2号,4号は軟着陸に失敗。

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世界大百科事典 第2版の解説

サーベイヤーけいかく【サーベイヤー計画】

月面に無人の探査機(名称サーベイヤーSurveyor)を軟着陸させ,月面の写真撮影,地質調査を目的としたアメリカのNASA(ナサ)による月探査計画。アポロ計画の準備的性格をもった。打上げにはアトラス・セントール型ロケットを使用。探査機の重量は軟着陸用逆噴射ロケットエンジンを含めて約1tで,ロケットの噴射ガスによる月面汚染を防ぐため,月面上約4mで逆噴射を止め,時速約6kmで着陸するようにした。月面に着陸する重量は約300kgである。

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世界大百科事典内のサーベイヤー計画の言及

【宇宙開発】より

…1961年から始まったレンジャー計画は,探査機が月に衝突するまでの写真をとることを主目的として合計9機が月に送られたが成功率は低く,9号機でようやく衝突までの完全な写真がとれた。66年からのサーベイヤー計画は,無人の探査機を月面に軟着陸させて,月面上で月の岩石や土の性質を調べ,アポロの有人月着陸船の着陸点を探査するのが目的であった。サーベイヤーは月面に5機着陸して,写真撮影と土の分析をする任務を遂行した。…

※「サーベイヤー計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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