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シボ(錫伯)族 シボぞくXībo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シボ(錫伯)族
シボぞく
Xībo

中国の少数民族。おもにシンチヤン (新疆) ウイグル自治区イリカザフ (伊犁哈薩克) 自治州察布査爾シボ (錫伯) 族自治県 (1954成立) に居住。人口約 17万 (1990) 。ツングース系の民族で,東北地区に居住していたが,18世紀,兵士とその家族が清朝の命によりシンチヤン防備のため移された。彼らは軍務につくほか,イリ (伊犁) 川流域を開拓し農業を営み,解放前まで清代の軍事・行政組織を維持してきた。現在,自治県にはほかにウイグル,カザフなどの諸民族が生活し,農業,牧畜などの発展がめざましいが,シボ族は自己の言語,文字,風俗習慣を有している。東北地区の吉林省などにも少数いるが,すでに漢化が著しい。

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百科事典マイペディアの解説

シボ(錫伯)族【シボぞく】

中国,新疆ウイグル自治区のイリ河畔地帯などに主に居住する民族。言語はツングース語派で満州語に近い。新疆のほか東北地方の遼寧省や吉林省にも分布する。元来東北に居住したが,一部が18世紀中葉に屯田兵として新疆に移住した。
→関連項目黒竜江[省]新疆ウイグル自治区遼寧[省]

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世界大百科事典内のシボ(錫伯)族の言及

【ツングース語系諸族】より

満州族は古く中国東北部に定住し農耕に従っていたが,17世紀以降,著しく漢民族と同化した。今日では満州語を保持する民族は少数で,シボ(錫伯)族(シベ族)のような小さな集団が黒竜江省と新疆ウイグル自治区に居住するだけである。12世紀の初めに遼を滅ぼし,つづいて北宋を倒して華北を支配した女真()もツングース語系諸族の一つとされる。…

【満州語】より

…しかし,中国を軍事的・政治的には征服した満州族も,文化的には征服され,言語も中国語を使うようになって満州語は衰え,今日,東北部では黒竜江省の数部落くらいでしか使われなくなった。ところが,遠く清の西辺の防備のため,1764年から65年(乾隆29‐30)にかけて満州から新疆へ移住したシベ(錫伯)族(シボ族ともいう)の兵士と家族の子孫が,今日も新疆ウイグル自治区のチャプチャルシベ(察布査爾錫伯)自治県などで満州語を話している。この満州語はシベ(錫伯)語(シボ語)ともいう。…

※「シボ(錫伯)族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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