医薬品の剤形の一種で、甘味を施したものをいう。日本薬局方では、「白糖の溶液又は白糖。そのほかの糖類若(も)しくは甘味剤を含む医薬品を比較的濃稠(のうちゅう)な溶液又は懸濁液などとした内用液剤である」と定義されている。乳幼児や小児の薬の剤形として繁用されている。アメリカの薬局方では澄明なもののみをシロップ剤と称しているが、日本薬局方では、澄明な溶液のほか、医薬品を均質に懸濁させたものと、粉末、細粒状または顆粒(かりゅう)状で、用いるときに水で溶解するか懸濁して服用するようつくられたドライシロップもシロップ剤に含まれる。
もともとシロップ剤は、矯味(きょうみ)剤として水剤に配合される単シロップや、生薬(しょうやく)を抽出したトウヒシロップ、セネガシロップなどが主であったが、最近では各種の医薬品(向精神薬、抗ヒスタミン剤、サルファ剤、抗生物質、感冒薬、鎮咳去痰(ちんがいきょたん)剤、ビタミン剤、酵素製剤、整腸剤、副腎(ふくじん)皮質ホルモン剤など)がこの剤形で投与される。とくに抗生物質では安定性の面からドライシロップが多く使用される。
[幸保文治]
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