ジロー(Henri Giraud)(読み)じろー(英語表記)Henri Giraud

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジロー(Henri Giraud)
じろー
Henri Giraud
(1879―1949)

フランスの陸軍軍人。1900年にサン・シール士官学校卒業。第一次世界大戦に歩兵将校として従軍。1927~1929年陸軍大学教授、1930年将軍に昇進。1920年代および1930年代、モロッコ民族運動鎮圧。第二次世界大戦で第9軍司令官として西部戦線で活躍後、1940年5月ドイツ軍捕虜となり、1942年4月脱走して、11月米英連合軍の北アフリカ上陸作戦に協力、とくにアメリカ側から現地の軍事・政治上の長官として重用された。しかしレジスタンス抵抗運動)をめぐり、ドゴールに対抗して及ばず、一時は国民解放委員会の長を彼と分かつが、やがて軍総司令官にとどまった。1943年9月コルシカ島の解放に成功後、1944年4月引退。回顧録的な著作がある。

[山上正太郎]

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