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スタチン スタチン Statin

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デジタル大辞泉の解説

スタチン(Statin)

コレステロール合成速度を制御するHMA-CoA還元酵素を阻害する薬剤。日本の生化学者遠藤章が昭和48年(1973)に青カビから発見。スタチン系薬剤は高コレステロール血症の治療薬として世界中で広く使用され、動脈硬化ペニシリンともよばれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スタチン
すたちん
statin

コレステロール合成阻害剤。肝臓内でコレステロールが合成される際に、その反応速度を調節する役割を果たすヒドロキシメチルグリタリル補酵素A(HMG-CoA:hydroxymethylglutaryl coenzyme A)の働きを抑えて、コレステロール値を大幅に低下させる。HMG-CoA還元酵素阻害薬ともいう。1973年(昭和48)に生化学者の遠藤章(あきら)(1933― )らにより発見され、その後、多くのスタチン系製剤が開発されている。スタチンには、肝臓の低密度リポタンパク質に結合するLDL受容体の活性を増強することにより、血清コレステロールを減少させる強力な作用があるため、脂質異常症の治療薬としてよく知られている。また、脳梗塞(こうそく)の再発を予防する薬としても使われるほか、心筋梗塞に対するコレステロール低下療法にも用いられる。副作用としては、筋細胞の一つである横紋筋が融解して成分が血液中に流出する横紋筋融解症が知られており、重篤になると筋組織が破壊され歩行困難などを伴うこともある。[編集部]

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