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スタンク Stancu, Zaharia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スタンク
Stancu, Zaharia

[生]1902.10.7. サルチア
[没]1974.12.5. ブカレスト
ルーマニアの詩人,小説家貧農の家庭に育ち,苦学の末,30代なかばに大学を卒業。ジャーナリストになり,詩人として文壇に登場し,第2次世界大戦後,自伝的要素の濃い長編『はだし』 Descult (1948) によって一躍有名になった。代表作,詩集『素朴な詩』 Poeme simple (27) ,『金の鐘』 Clopotul de aur (39) ,『死とたわむれて』 Jocul cu moartea (62) ,『ジプシー小屋』 Satra (68) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

スタンク【Zaharia Stancu】

1902‐74
ルーマニアの詩人,小説家。貧農の家に生まれ,独学の末29歳で大学入学資格をとる。処女詩《素朴な詩》(1929)から晩年の詩《時の剣》(1972)にいたるまで,原初的な農民感情を歌ったものが多い。自伝的要素の濃い小説《はだしDesculț》(1948)は戦前の農村の悲惨な地獄絵巻とも言うべきもので,特異な散文詩的文体によって一躍有名となり,各国語に訳された。ほかにも晩年の《ジプシー村》(1971)など多くの小説がある。

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大辞林 第三版の解説

スタンク【Zaharia Stancu】

1902~1974) ルーマニアの詩人・小説家。戦前の農村の悲惨な生活を描いた長編「はだしのダリエ」で世界的に有名になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スタンク
すたんく
Zaharia Stancu
(1902―1974)

ルーマニアの詩人、小説家。貧農の家に生まれる。第二次世界大戦までは詩人、ジャーナリストとして活動したが、戦後、自己の生活体験を芸術化した、少年ダリエを主人公とする大河小説『はだし』(1948)によって一躍有名になり、特異な散文詩的文体と雄大な叙事詩的描写が渾然(こんぜん)と一体になったこの作品は、世界の各国語に訳された。自伝的作品『死とのたわむれ』(1962)と『狂った森』(1963)、ナチス政権下でのロマ(かつてはジプシーとよばれた)の悲劇を描いた『ジプシーのテント』(1968)を発表した。[直野 敦]

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世界大百科事典内のスタンクの言及

【ルーマニア】より

…また,マルクス主義の立場に立つドブロジャヌ・ゲレヤとドイツ観念論美学を背景とするマイオレスクTitu Maiorescu(1840‐1917)の2人によって近代的文芸批評も確立され,それは次の世代のロビネスクEugen Lovinescu(1881‐1943)の活動を通じて大きく発展した。
[20世紀]
 20世紀初頭,歴史家ヨルガの推進する農民文学運動の中から近代散文芸術の完成者サドベヤヌが出てその後の小説の発展に深い影響を及ぼし,その伝統の中から両大戦間期のレブレヤヌ,アグルビチャヌIon Agârbiceanu(1882‐1962),第2次大戦後のスタンク,プレダMarin Preda(1922‐80),ランクランジャンIon Lǎncrǎnjan(1928‐ ),ポペスクDumitru Radu Popescu(1935‐ ),ニヤグFǎnuş Neagu(1932‐ )らの作家が輩出した。急速な都市化や労働運動の発展とともに,都会の風俗の中に知識人をはじめ多様な階層の人間群像を描く作家たちも登場し,パパダト・ベンジェスクHortensia Papadat‐Bengescu(1876‐1955),(チェザル・)ペトレスクCezar Petrescu(1892‐1961),(カミル・)ペトレスクCamil Petrescu(1894‐1957)らの作品が高い評価を得た。…

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