日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステーション・ブレーク」の意味・わかりやすい解説
ステーション・ブレーク
すてーしょんぶれーく
station break
テレビ、ラジオの番組と番組の切れ目のこと。当初は1分程度のこの時間に局名や局の告知などを放送していたが、のちになってこの時間にスポット広告を放送するようになった。この時間は番組提供とは関係なく利用できるために、スポンサーにとっても放送局側にとっても、ともに小回りがきき、便利な存在であった。また初期のコマーシャル・メッセージは30秒であったが、だんだん短くなって、ついには5秒スポットまで登場した。標準は15秒である。コマーシャルの時間が短くなるにつれて、メッセージの内容も密度が濃く、歯切れがよくなるという結果をもたらした。しかしそれと同時に、コマーシャルの氾濫(はんらん)を印象づける契機ともなっている。
[田村穣生]
[参照項目] |