スピン共鳴(読み)スピンきょうめい(英語表記)spin resonance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁場中でゼーマン効果によって分離した電子スピンまたは核スピンエネルギー準位の間の磁気共鳴をさす。共鳴吸収される電磁波周波数は,ラーモア周波数である。強磁性体フェリ磁性体では,内部磁場による場合は赤外線になり,外部磁場が重要な場合,電子スピンでは共鳴はマイクロ波領域で起り,常磁性共鳴強磁性共鳴反強磁性共鳴などに分けられる。核スピンではラジオ波で観測され,核磁気共鳴と呼ばれる。

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化学辞典 第2版の解説

一定の静磁場中におかれたスピン系のエネルギー準位が,ゼーマン効果によって分裂しているとき,スピン系は分裂したエネルギー差に相当する周波数の電磁波に共鳴して,電磁波のエネルギーを吸収する.104 G 程度の磁場のもとでは,電子スピンによる電子スピン共鳴はマイクロ波の領域で起こり,核スピンによる核磁気共鳴は,数十 MHz 程度の短波領域で起こる.相互作用する2種類のスピン系が共存する場合に起こる二重共鳴現象もある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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