スロアーガ(その他表記)Ignacio Zuloaga y Zabaleta

改訂新版 世界大百科事典 「スロアーガ」の意味・わかりやすい解説

スロアーガ
Ignacio Zuloaga y Zabaleta
生没年:1870-1945

スペイン画家バスク地方ギプスコア県エイバルに生まれ,ローマ,パリ,スペイン各地に居住マドリードで没した。ソローリャと共に,19世紀スペイン絵画の存在を,世界に知らしめた。若くして,エネルギッシュで男性的な様式確立,スペインとくにアンダルシアカスティリャの特徴的な人物や風習主題とし,ときにはグロテスクな対象をも激しくしかも暗い色調で描いた。伝説的な〈黒いスペイン〉を鋭くえぐる彼の作品は,ヨーロッパのみならずアメリカ,中南米でも高く評価された。《モーリス・バレス》など肖像画も多い。代表作に《革袋職人の小人グレゴリオ》《セレスティーナ》《村の闘牛士たち》などがある。
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百科事典マイペディア 「スロアーガ」の意味・わかりやすい解説

スロアーガ

スペインの画家。バスク地方のギプスコア県生れ。イタリアフランスに遊学し,印象派影響を受けた。のちグレコベラスケスを研究して新様式を見いだし,ゴヤ以来とだえていたスペイン絵画の伝統を復活させ,暗い色調でスペインの風景や地方風俗を描いた。

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