セッター(英語表記)setter

翻訳|setter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イヌの品種で,世界的に名高い鳥猟犬。祖先は昔イベリア半島からイギリスに渡った狩猟犬。猟野を捜索中に獲物を発見すると,前方にセット,つまり,しゃがむ習性があるためその名があるが,現在は積極的に獲物を捜し出すように訓練されている。中型よりやや大きい長毛種で,姿態が美しく,気質がやさしいので家庭犬に好適で,次の3品種がある。 (1) イングリッシュ・セッター English setter イギリス産で,体高は雄 63cm, 61cm。毛色は白と褐色,白と黒,白地に青か橙または黒褐色の小点が全身に散っている。 (2) アイリッシュ・セッター Irish setter アイルランド産で,毛色は赤みを帯びた栗色一色。体高は雄 69cm,雌 64cm。 (3) ゴードン・セッター Gordon setter スコットランド産で,毛色は黒地に黄褐色の斑が両眼の上,,喉,胸,下肢,肛門周辺にある。体高は雄 61~69cm,雌 58~66cm。

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デジタル大辞泉の解説

犬の一品種。英国原産。鳥猟に用いられ、獲物を見つけると伏せ(セットset)の姿勢をとる。イングリッシュセッター・アイリッシュセッターなどの種類がある。
バレーボールで、スパイクのためのトスを上げる役目の選手。トサー

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1グループで、鳥猟に用いられる猟犬としてはポインターとともに愛好者が多く、知名度も高い。名称は、猟鳥を発見するとその前で伏せること、すなわちセットすることに由来する。セッターにはイングリッシュ、アイリッシュ、ゴードンの3種があり、イングリッシュとゴードンはグレート・ブリテン島、アイリッシュはアイルランド島が原産。日本ではイングリッシュとアイリッシュが一般的である。イングリッシュセッターは絹糸状の長毛に覆われる。毛色は白地に、黒、レモン、オレンジ、レバー色の小斑(しょうはん)が全身に不規則に散在する。耳、前胸、前肢の後ろ側、下胸、尾などに飾り毛がある。体高58~65センチメートル。アイリッシュセッターは全身を赤褐色の光沢ある長毛で覆われた美しい種で、家庭犬としても愛好者がある。体高55~65センチメートル。ゴードンセッターは18世紀末にスコットランドのゴードン公爵により改良作出されたために、この名がある。セッター中で体格はもっとも大きく、体高58~68センチメートル。毛色はブラックエンドタンで、毛は柔らかく光沢がある。

[増井光子]

『愛犬の友編『英・セッター』(1981・誠文堂新光社)』


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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (setter)
① イヌの品種群。イギリス原産。体高約六〇センチメートル。全身絹状の長毛でおおわれ美しく、耳はたれる。一五世紀ごろ鳥猟犬として作られ、伏せの姿勢(英語で「セット」)で鳥の居場所を指示するのでこの名で呼ばれる。泳ぎが巧みで猟犬のほか番犬・愛玩犬として飼われる。イングリッシュセッター、アイリッシュセッターなどがある。
※亜非利加内地三十五日間空中旅行(1883‐84)〈井上勤訳〉二「怜悧にして何事に敏捷(すばや)きも素より『セッター』(狩犬)或は『ポインター』(狩犬)の如き鋭敏なる鼻を有(もた)ざれば」
② バレーボールで、スパイカーにトスを上げ、攻撃をさせる選手。

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