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セッパリイルカ セッパリイルカCephalorhynchus hectori; Hector's dolphin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セッパリイルカ
Cephalorhynchus hectori; Hector's dolphin

クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科イロワケイルカ属。体長は約 1.5mになり,雌は雄よりやや大きい。最大体重記録は約 57kg。出生体長は 60~70cm。体表はほとんど淡灰色であるが,背鰭 (せびれ) ,尾鰭,胸鰭および噴気孔周辺や前頭部は濃灰色である。咽喉部から肛門付近にかけて広い白色帯があり尾柄部中央にまで達する。体型はずんぐりとしている。噴気孔は1個で頭部正中線上にある。嘴 (くちばし) はきわめて短く,前頭部の傾斜はなだらかで,嘴と頭部の境界は明瞭でない。背鰭は体のほぼ中央に位置し,前縁は後方に傾き,先端は著しく丸く後方に垂れる。胸鰭は幅が広く先端は丸い。上下顎骨に非常にとがった円錐歯が左右 24~31対並ぶ。通常2~8頭の群れで行動するが,まれに 50頭以上の群れをつくる。活動的でとびはねたり,波に乗ったりする。出産期は春から初夏にかけてである。数種の小型魚類やスルメイカ類を特定せずに捕食する。ニュージーランドに固有の種であり,沿岸の浅所に生息し,南島や北島の西海岸によく出現する。沿岸の刺網で混獲される。ニュージーランド政府は自国の海生哺乳類保護法に基づき,1989年より保護に努めている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セッパリイルカ
せっぱりいるか / 背張海豚
Hector's dolphin
[学]Cephalorhynchus hectori

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目マイルカ科に属するハクジラ。同属にイロワケイルカなどの4種が存在し、すべて南半球の中・高緯度の沿岸に分布する。吻(ふん)は判然とせず、背びれは丸みを帯びる。体色は背側が黒く、腹側にはシャチの体色に似た境界の明瞭(めいりょう)な白色模様がみられる。成体の体長は1.4メートルと小形種で、ニュージーランド沿岸にのみ分布し、飼育、調教が容易である。[西脇昌治]

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