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セレン酸

栄養・生化学辞典の解説

セレン酸

 H2SeO4 (mw144.97).H2SeO4セレンの最も酸化状態の高い化合物の一つで,同族の硫黄の場合の硫酸に相当する.セレン源としては利用率は低いが利用可能な形態である.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

セレンさん【セレン酸 selenic acid】

化学式H2SeO4。二酸化セレンSeO2の水溶液に過酸化水素水を加えて酸素を通じながら加熱するとセレン酸の水溶液が得られる。この水溶液を加熱濃縮し1~2mmHgの真空下で160℃以下で蒸留し,五酸化二リンで脱水して結晶化する。溶液の一部をドライアイスで冷却し結晶種をつくって溶液に入れると結晶化は速い。無色,六方晶系,吸湿性結晶で,H2SeO4・H2O,H2SeO4・4H2Oの水和物がある。融点60℃,沸点260℃,比重2.95(15℃),水にきわめてよく溶ける。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のセレン酸の言及

【セレン】より


[性質]
 おもな同素体として,無定形セレン,単斜晶系セレン,灰色(金属)セレンがある。無定形セレンには,融解セレンの急冷による黒色(薄層では赤色)のガラス状セレンと,亜セレン酸塩の還元による赤色の粉末セレンがある。粉末セレンは二硫化炭素に可溶で,この溶液を72℃以下で蒸発結晶化すると深紅色のα形およびβ形の単斜晶系セレンが生成する。…

※「セレン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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