センニチコウ(読み)せんにちこう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

センニチコウ
せんにちこう / 千日紅
[学]Gomphrena globosa L.

ヒユ科の一年草。熱帯アメリカ原産。センニチソウともいい、属名のゴンフレナでよばれることもある。高さ50センチメートルに達し、よく分枝して長楕円(ちょうだえん)形の葉を対生する。各枝の先端に球状の頭花をつける。小花は花弁を欠くが、2枚の包葉は光沢を帯びた紫紅色になり、退色せず長期間色を保つので千日紅の名がある。ほかに桃色や白色の品種もある。種子は4~5月に播(ま)き、夏の花壇や切り花あるいはドライ・フラワーにする。近縁種に橙黄(とうこう)色の頭花をつけるアメリカセンニチコウがある。[伊藤秋夫]

文化史

千日紅は中国名で、日本には中国より渡来したが、その年代を『花壇地錦抄附録(かだんちきんしょうふろく)』(1733)は天和(てんな)から貞享(じょうきょう)(1681~88)のころとする。書物の初見は『花壇地錦抄』(1695)で、千日向と綴(つづ)られ、花を茎とともに切って、陰干しすれば、冬の立花や草とめ、投入れなどに用いられ、色変わりしないので重宝すると載る。日本のドライ・フラワーのはしりである。花が長く変わらないのは、ケイ酸が多いからだとされる。[湯浅浩史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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