タウヒード(英語表記)tawḥīd

世界大百科事典 第2版の解説

タウヒード【tawḥīd】

アラビア語で〈神の唯一性〉を意味する用語。〈一つである〉を意味する動詞waḥadaの第2型で〈一つにする〉〈一つと認める〉を意味するwaḥḥadaの動名詞。イスラムにおける主要な基本的教義である。イスラム神学が,ときとして〈タウヒードの学〉と呼ばれるのはそのためである。しかし,一口にタウヒードといっても,人により,また学派や宗派によってその具体的内容は異なる。たとえば,一般のムスリムにとっては,それは〈アッラーのほかに神なし〉ということを告白し,他の神を現実に崇拝しないことである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のタウヒードの言及

【イブン・トゥーマルト】より

…1106年に故郷を出発,コルドバから東へマシュリクに向かい,アシュアリー派神学やイスラム神秘主義思想,ガザーリーの学問などを学んだ。宗教と道徳の改革の情熱に充たされつつマグリブに戻ってからは,タウヒード(神の唯一性)の教義を説く宗教運動を起こし,21年には自らマフディーと称して,ベルベル人への布教とムラービト朝の打倒とに力を注いだ。彼の死後,後継者アブド・アルムーミンが彼の教えを基にムワッヒド朝を建てた。…

※「タウヒード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

国民皆保険

すべての国民をなんらかの医療保険に加入させる制度。医療保険の加入者が保険料を出し合い,病気やけがの場合に安心して医療が受けられるようにする相互扶助の精神に基づく。日本では 1961年に国民健康保険法(...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

タウヒードの関連情報