タスマニア自然保護区(読み)タスマニアしぜんほごく(その他表記)Tasmanian Wilderness

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タスマニア自然保護区」の意味・わかりやすい解説

タスマニア自然保護区
タスマニアしぜんほごく
Tasmanian Wilderness

オーストラリア最大の島タスマニア島のクレードル山から南西の岬までの地域に広がる自然保護区。面積 1万3836km2。南西部国立公園(サウスウエスト国立公園),フランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園,クレードル山=セントクレア湖国立公園などを含む。氷河の浸食作用によって U字形にえぐられたクレードル山,同じく氷河の浸食作用によってできたセントクレア湖,ゴードン川をはじめとする多くの河川がつくる雄大な景観美と未開のままの自然,および生態系が残されている。さらにマラコーバ洞窟,キング・ソロモン洞窟など数百に上る鍾乳洞(→石灰洞)や石筍のほか,巨大な隕石が落ちてできたダーウィンのクレータも独特な景観を生み出している。高山ではナンキョクブナの一種,ユーカリ,レザーウッドなどの広葉樹,ゴンドワナ大陸時代の遺産といわれるヒューオンパイン,キングビリーパインなどの針葉樹が見られる。タスマニアデビル,アカハラワカバインコ,ペドラブブランカトカゲなど島固有の種が生息する。1982年,タスマニア原生地域として世界遺産の複合遺産に登録。1989年範囲が拡張された。

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