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ダッリーゴ ダッリーゴ D'Arrigo, Stefano

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダッリーゴ
ダッリーゴ
D'Arrigo, Stefano

[生]1919.10.15. メッシナ
[没]1992.5.2. ローマ
イタリアの詩人,小説家。メッシナ大学でヘルダーリーンを研究,1946年以来ローマに居住し,美術評論も行なっている。著しく寡黙な作家で,1960年,ビットリーニ主宰の『メナボー』誌に『祭りの日々』I giorni della feraを発表,大いに属目されたが,その後は沈黙を守り,1975年に大作『ホルキヌス・オルカ』 Horcynus Orcaを発表した。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダッリーゴ
だっりーご
Stefano D'Arrigo
(1919―1992)

イタリアの詩人、小説家。シチリア島東海岸の町アリの生まれ。1942年に「ヘルダーリン論」を提出してメッシーナ大学文学部を卒業。46年からローマに住み、もっぱら美術批評を新聞・雑誌などに発表。かたわら、故郷の日常生活に認められる神話的世界の残滓(ざんし)に注目し、特異な民俗的風習を描いた詩集『シチリアの掟(おきて)』(1957)を出版した。シチリア島東海岸は英雄オデュッセウス(ユリシーズ)が船で北上した海域として知られるが、とりわけ潮流の渦巻くメッシーナ海峡は、船乗りたちの恐れる美声の魔女セイレンの住処(すみか)であった。ほとんど無名に近かったダッリーゴの名を一躍世界に知らしめたのは、壮大で難解な長編小説『海獣しゃち』(1975)である。彼は15年の歳月をこの作の完成に注ぎ、出版元のモンダドーリ社は20世紀最大の文学的事件の一つとして大々的に喧伝(けんでん)したため、「文学的な賭(か)け」とまでいわれた。小説内の時間は短く、夢、造語、方言、古代ギリシアの神話などに満ちていること、また海獣の象徴性から、J・ジョイスやメルビルの作と比肩される。新作『貴婦人の鑑(かがみ)』(1985)は、前作ほど難解ではない。[河島英昭]

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