コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ダーサ Dāsa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダーサ
Dāsa

インドの先住民族名。インド最古の文献『リグ・ベーダ』によると,黒い肌をもち,鼻平たく,ときに城壁にこもってアーリア人を襲う悪魔で,アーリア人の崇拝するインドラ神が武器をふるって征服したとある。そこから,アーリア人のインダス川流域侵入によって征服された先住民と推定されている。ダスユ Dasyuと同意語とされることが多い。なお,先住民からアーリア人の奴隷になる者が出たため,ベーダ時代の後期から,ダーサという語は「奴隷」という普通名詞の意味で用いられるようになった。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ダーサ【dāsa】

インドに進入したアーリヤ人と敵対した先住民。アーリヤ人は前1500年ころからパンジャーブ地方に移住し,この地でダーサ,ダスユと呼ばれる先住民を征服した。当時の模様を伝える《リグ・ベーダ》によると,ダーサ,ダスユは黒い肌をもつ鼻の低い種族で,プル(町)に住み,異様な言語を話し,アーリヤ人の神々を崇拝せず,男根崇拝など奇妙な風習をもっていたという。このプルをインダス文明の都市,ダーサをその都市の住民とみる史家があるが,反対意見もまた多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のダーサの言及

【アーリヤ人】より

…インドとイランに定住すると,それぞれ先住民と融合して独自の宗教と文化を発達させ,両民族間の相違はいよいよ大きくなった。インドでは,アーリヤ人は先住民を区別して,皮膚の色が黒く鼻が低く,奇妙なことばを話し異なった宗教を信奉する者とし,彼らを〈ダーサ〉あるいは〈ダスユ〉とよんだ。次いでアーリヤ人がガンジス流域に進出して先住民との融合が進むと,〈ダーサ〉は奴隷を意味するようになり,アーリヤ人と非アーリヤ人との区別は人種ではなく言語と宗教によることがいっそう明瞭となって,後者はムレーッチャとよばれて蔑視された。…

※「ダーサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ダーサの関連キーワードベーターラパンチャビンシャティカーバーサ(サンスクリット劇作家)トーキョーワンダーサイト本郷ソーシャルエンジニアリング緊急発進(スクランブル)リチャード ピッシェルチャンドラグプタ2世ショルダーハッキングサンスクリット文学バスデーバヒンディスリランカ民族抗争防空警戒管制組織リトゥサンハーラE2C早期警戒機サンスクリット劇ラグ・バンシャシャクンタラーサトナーミー派マーナサ[湖]サンスクリット

今日のキーワード

異常天候早期警戒情報

5日から 8日先を最初の日とする 7日間の平均気温がかなり高い,またはかなり低い確率が 30%以上と見込まれる場合に注意を呼びかけるため気象庁から発表される情報。低温や猛暑が長く続くと,人の活動や農作...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android