翻訳|chip set
複数の半導体チップで構成される回路。パソコンでは、中央処理装置(CPU)と周辺回路間のデータのやりとりを制御するパーツをさす。CPUにあわせて設計されてあらかじめマザーボード上に搭載されており、これによってCPU、メモリー、ドライブなどの規格や接続できる数が決まる。また、クロック周波数などそれぞれの主要部品の能力をどれだけ使えるかをも規定するため、パソコンの能力を左右するパーツである。
チップセットの多くは、ノースブリッジとサウスブリッジの二つに分けられる。前者はCPUに近く、タワー型に組み込んだ場合の上側(北=英語でノース、と呼ばれる語源)に配されており、CPUとメインメモリー、グラフィックカードなど、高速なバスを利用する機器間のデータを制御する。後者はハードディスクや各種ドライブ、USB、LAN(ラン)、オーディオなどの各機器との接続を管理する。両者は専用回路で相互接続されている。
ノースブリッジにグラフィックス機能を付加した製品もある。これは統合チップセットとよばれ、描画速度や3Dの再現性などの機能は制限されるが、省スペース・省電力のためにノートパソコンなどで使われる。また、CPUにグラフィックス機能(GPU:graphics processing unit)を内蔵した製品もある。また、本来は複数のチップによって構成されていたためチップセットと名づけられたが、ワンチップ化が進み、単一LSI(大規模集積回路)に集約された製品も増えている。
チップセットメーカーとしては、インテル、AMDなどのCPUメーカーがあげられる。サードパーティとして台湾のVIA Technologies(ビアテクノロジーズ)、SIS、ALi(アリ)、アメリカのNVIDIA(エヌビディア)なども製造していたが、ほとんどが合併や事業転換などによってチップセット市場から撤退した。
[編集部]
(斎藤幾郎 ライター / 2007年)
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