チャールストン(英語表記)Charleston

翻訳|Charleston

デジタル大辞泉 「チャールストン」の意味・読み・例文・類語

チャールストン(Charleston)

米国サウスカロライナ州南東部の港湾都市。クーパー川とアシュレー川が合流する河口に位置し、天然の良港に恵まれる。植民地時代から奴隷貿易の拠点として栄え、現在は軍港が置かれる。化学工業、鉄鋼業が盛ん。南北戦争の開戦地。
米国で始まったダンスの一。1923年、で黒人たちによって始められ、全世界に流行した。
米国ウエストバージニア州中西部の都市。同州の州都。アパラチア山脈西縁、オハイオ川の支流カノーア川とエルク川の合流点に位置する。19世紀に岩塩、石炭、天然ガスの採掘で発展。20世紀に合成ゴム、ガラスなどの製造業が盛んになった。チャールストン大学、ウエストバージニア大学付属病院が所在。

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精選版 日本国語大辞典 「チャールストン」の意味・読み・例文・類語

チャールストン

  1. ( Charleston )
  2. [ 1 ] アメリカ合衆国南東部サウスカロライナ州の都市。クーパー川の河口に位置する良港。造船、肥料、石油精製工業などが行なわれる。
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 一九二〇年代、[ 一 ]在住の黒人の間から起こったダンスの一種。四拍子の軽快なリズムに合わせ、両膝をつけたまま脚を左右に活発にはね上げて踊る。
    1. [初出の実例]「仲見世でチャアルストンを踊りながらゴムまりを売ってゐる」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉一)

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改訂新版 世界大百科事典 「チャールストン」の意味・わかりやすい解説

チャールストン
Charleston

アメリカ合衆国サウス・カロライナ州の商港都市。人口10万6712(2005)。天然の良港に恵まれ漁港,海軍基地もある。1670年イギリスからの移住者によって建設が始められた州内最古の町で,植民地時代は〈チャールズ・タウン〉(当時のイギリス国王チャールズ2世にちなんで命名)という名で同植民地の主都として栄えた。独立戦争では南部における主要な軍事目標とされ,1780年イギリス軍が占領した。また,1861年には同市の沖にある連邦軍の要塞フォート・サムターに対する南部連合軍の攻撃をきっかけに南北戦争が始まった。1920年代に流行したチャールストン(ダンス)の発祥地としても知られる。木材・化学工業都市でもあるが,古き南部の面影を保つ町並みは多くの観光客をひきつけている。
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チャールストン
Charleston

1920年代にアメリカで大流行したダンス。1923年にニョーヨークで公開された黒人レビュー《ラニン・ワイルドRunnin' Wild》の中の,セシル・マックが作詞,ジミー・ジョンソンが作曲した《チャールストン》という曲での奇妙な踊りが評判になり,その踊りが25年から27年までをピークとしてブームを巻き起こし,いわゆる〈ローリング・トゥエンティーズ〉を象徴する社会風俗現象となった。音楽は4拍子で,第1拍,第2拍の裏,第4拍にアクセントをつけてシンコペーションを強調したもので,踊りはひざを閉じたまま左右の脚を交互に外側にはね上げ,両腕を大きく振るのが特徴。日本でも1920年代後半になって,断髪や細身のスカート,帽子などのファッションとともに流行した。
執筆者:


チャールストン
Charleston

アメリカ合衆国ウェスト・バージニア州中央部の同州の州都。人口5万3421(2000)。カノーワ川とエルク川の合流点に位置し,同州の商業・流通の中心地。周辺地域に産出する岩塩,石炭,石油,天然ガス,粘土,木材などを利用した化学製品,ガラス,金属工業が発達している。1788年リー砦が建設され,その周囲に町が形成された。1870年州都となり,75年に州都はホイーリングに戻ったが,85年から再び州都となった。
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百科事典マイペディア 「チャールストン」の意味・わかりやすい解説

チャールストン

1920年代に米国で流行した速い動きのダンス。黒人ばかりのレビューで《チャールストン》という曲での奇妙な踊りが評判になったのが最初といわれる。両ひざをつけたまま左右交互に足をはねあげる形が基本。
→関連項目社交ダンスチャールストン

チャールストン

米国,サウス・カロライナ州の港湾都市。大西洋岸の天然の良港で,綿花,綿製品,木材,タバコの積出しが盛ん。1670年ころ創設の州内最古の町。南北戦争の時,最初に連邦脱退を決議した町で,サムター要塞(ようさい)は南北戦争勃発地として知られる。1920年代に流行したダンス,チャールストンはこの地に由来する。12万83人(2010)。

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とっさの日本語便利帳 「チャールストン」の解説

チャールストン

チャールストン(Charleston)▼米国サウスカロライナ州の港湾都市。一六七〇年、英国王チャールズ二世に敬意を表して英国人によって建設され、奴隷貿易港、綿花の積出港として繁栄する。四拍子の軽快なリズムに合わせて、つま先を内側に向けて両膝をつけたまま、足を交互に強く跳ね上げて踊る社交ダンス「チャールストン」は、一九二〇年代、米国の縮図といわれるほど大流行した。

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デジタル大辞泉プラス 「チャールストン」の解説

チャールストン〔筆記具〕

フランスの筆記具ブランド、ウォーターマンの筆記具。1939年に発売された「ハンドレッド・イヤーペン」のデザインを踏襲。万年筆、ボールペン、シャープペンシルがある。

チャールストン〔バラの品種〕

バラの園芸品種名。木立ち性で中輪の花をつける。花色は黄色の地に赤色がのり、咲き進むにつれて赤色が多くなる。四季咲き。作出国はフランス。

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音楽用語ダス 「チャールストン」の解説

チャールストン[charleston]

'20年代に流行した2拍子のテンポの速いダンス・ミュージック。ミュージカルの群舞でよく見られる、膝をつけたまま足を上げるダンスが有名。

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世界大百科事典(旧版)内のチャールストンの言及

【サウス・カロライナ[州]】より

…森林面積は州土の64%を占め,それは漸増傾向にある。ロー・カントリーLow Countryと呼ばれる沿岸低地は古い歴史をもち,イギリス人の建設したチャールストンは植民地時代に繁栄し,今なお18~19世紀の建築と独特の雰囲気を保持している。1861年4月南軍が攻撃(南北戦争の開始)したサムター要塞は,チャールストン港の入口にある。…

【社交ダンス】より

ブルースもこの流れをくむものであり,また,イギリスのフロレンス・バーセルはフォックス・トロットよりさらにテンポの速い〈クイック・ステップquick step〉を考案した。アメリカの黒人の音楽と踊りからは〈チャールストン〉が生まれ,ニューヨークを中心に社交ダンスは大きく変化しつつ流行した。アルゼンチンで生まれた〈タンゴ〉はブエノス・アイレスで19世紀末ころ起こった舞曲による踊りだが,20世紀初めヨーロッパに渡り,フランスでは〈フレンチ・タンゴ〉として改良され,さらにイギリスに渡った。…

【ジャズ・エージ】より

…スカートの裾がアメリカ史上初めて膝まで上がり,腕はまる出し,断髪,濃い口紅,アイシャドーなどが,当時フラッパーと呼ばれた女性たちのシンボルとなった。おとなしい旧来のダンスではなく,脚を上げて跳ねまわるような,〈お行儀の悪い〉チャールストンが流行,未婚女性の,付添いなしの異性交遊も初めておおっぴらになり,異性間のペッティングさえ一般的になってくる。そして禁酒法の施行(1920‐33)にもかかわらず,女性でアルコール飲料を飲む者も増えてきている。…

【ジャズ・ダンス】より

ジャズのリズムにのって腰の動きを中心として身体を動かす踊りは1910年ころから白人の間でも踊られ,キャッスル夫妻によりフォックストロットが案出された。20年代にはツー・ビートのリズムによるチャールストンが流行した。ジャズ・ダンスという言葉が使われはじめたのは27年ころからだが,20年代後半から30年代にかけタップ・ダンスが登場,その名手としてビル・ロビンソン,F.アステアらが出た。…

※「チャールストン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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