チューブワーム(読み)ちゅーぶわーむ(英語表記)tube worm

デジタル大辞泉 「チューブワーム」の意味・読み・例文・類語

チューブ‐ワーム(tube worm)

有鬚ゆうしゅ動物の巨大種の英名。1977~79年にアメリカが行ったガラパゴス地溝帯の調査の折、水深2450~2500メートルの深海底から採集されたもので、体長約1.5メートル、体幅約4センチ。学名リフティア‐パキプティラ(Riftia pachyptila)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チューブワーム」の意味・わかりやすい解説

チューブワーム
ちゅーぶわーむ
tube worm

海洋動物で、石灰質膜質キチン質などの棲管(せいかん)をつくってその中にすむ種類をいう。多毛類カンザシゴカイツバサゴカイケヤリなどの有鬚(ゆうしゅ)動物が含まれる。1977年アメリカの潜水調査船アルビン号が、ガラパゴス諸島近海の水深2500メートルの熱水噴出孔から得た特異な有鬚動物をgiant tube wormsとよび、世界の注目を浴びている。

[今島 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android