日本大百科全書(ニッポニカ) 「チワワ(メキシコ)」の意味・わかりやすい解説
チワワ(メキシコ)
ちわわ
Chihuahua
メキシコ中央高原北部、チワワ州の州都。西シエラ・マドレ山脈の支脈に囲まれた標高1403メートルの山間に位置する。人口65万7876(2000)。1709年に建設され、工業および商業の中心地として発展した。1811年メキシコ独立の父ミゲル・イダルゴが処刑された地で記念碑がある。中央広場に面したカテドラルは壮大なバロック様式の建物で、近くのサンタ・エウラリア銀山の富によって建設された。ほかにインデヘナ(インディオ)の生活、文化の史料を展示する州立博物館や革命児パンチョ・ビラの旧居などがあり、観光地となっている。周辺はチワワ犬の産地として知られ、市内にはチワワ犬の市場もある。
[高木秀樹]