デジタル大辞泉
「テロメア」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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テロメア
telomere
染色体末端粒子。真核生物の染色体の末端部分にみられる塩基配列の反復構造をいう。 TTAGGGの配列が哺乳類で数百回,ヒトの生殖細胞では約1万 5000~2万塩基対も繰返されている。テロメアは細胞分裂のたびに少しずつ短くなることから,染色体の複製に伴う損傷を防ぎ安定性を維持する働きをになう「あそび」の部分と考えられる。ヒトの細胞のテロメア配列は若年者のほうが高齢者の 1.5倍ほど長く,老化との関連も指摘されている。テロメアの減少を補い新しい配列を追加しているのはテロメラーゼという酵素で,培養実験で老化を遅らせる働きが確認された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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テロメア
テロメア
telomere
染色体の末端部分.語源はtelos(end) + meros(part).数塩基(ヒトの場合はTTAGGGの6塩基)からなる特徴的な繰り返し配列が存在し,体細胞では分裂ごとに短くなるから,寿命と関連すると考えられている.生殖系列の細胞やがん細胞では,telomeraseによってテロメアの長さが維持され,際限なく分裂を繰り返すことができる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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テロメア
真核生物の染色体の末端にある特有のDNA塩基配列で,末端に繰返し配列で存在.細胞が分裂すると100塩基対ほどが失われることから,細胞の分裂回数の指標とされる.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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