データベースマーケティング(読み)でーたべーすまーけてぃんぐ(その他表記)database marketing

DBM用語辞典 の解説

データベース・マーケティング【database marketing】

顧客マーケティング。顧客の購買履歴をデータベースに書込、その購買履歴を分析しながら、販売する製品やサービスに反応しそうな顧客を抽出し、効率的なマーケティングの実現を目標として搭乗したマーケティング手法。従来マス・マーケティングに対立する考え方でもある。具体的には、データベースに蓄積された顧客の属性や購買ヒストリーを活用して、顧客のニーズおよび興味を探り、そのニーズや興味に合わせてダイレクトに顧客へアプローチするマーケティング。多角的な計画、分析、測定が可能。最近ではダイレクトマーケティングと区別して顧客との関係強化(「リレーションシップ・マーケティング」参照)のためのマーケティングといわれる。目的はただ一つ、ライフタイム・バリューの最大化にある。データベースに蓄えられたデータをベースにマーケティングを行うものであり、その仕組みを準備できなければデータベース・マーケティングは実施できない。どのようなシステムを構築し、どのようなデータを蓄え、どのようにデータを分析するかの経験知識がなければ、成功は難しい

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知恵蔵 の解説

データベース・マーケティング

顧客及び見込み顧客に関するデータを収集・蓄積・分析・活用することによって行われるマーケティング。データベースとは、様々なデータをコンピューターで整理して利用できる状態にしたもので、顧客の基本情報から過去の購買履歴まで様々なデータが蓄積されている。なお、顧客データなどを長期間そのままデータベースに保管し、様々な分析ができるようにしたものを特にデータウエアハウスと呼ぶ。またそこから有用な情報を各種の統計的手法を用いて導き出す(掘り当てる)ことを、データ・マイニングという。データベース・マーケティングの適用事例は、ホテル・銀行・小売業・航空会社等のサービス業に多い。

(高橋郁夫 慶應義塾大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

データベースマーケティング

さまざまな顧客情報をデータベースに蓄積して利用するマーケティング手法。蓄積したデータを分析することで、顧客のニーズに合った商品やきめ細かなサービスを提供する。

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