トマージ・ディ・ランペドゥーザ(読み)とまーじでぃらんぺどぅーざ(英語表記)Giuseppe Tomasi di Lampedusa

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

トマージ・ディ・ランペドゥーザ
とまーじでぃらんぺどぅーざ
Giuseppe Tomasi di Lampedusa
(1896―1957)

イタリア作家シチリア島の名門貴族の生まれ。両大戦に従軍。長くヨーロッパ各地に滞在し、フランスをはじめとする諸外国の文学に親しんだ。長年にわたる構想を経て晩年に執筆した長編小説山猫』(1958、没後刊)一作によって、一躍イタリア国内外で名声を得た。ほかの著作は『短編集』(1961、没後刊)、『スタンダール講読』(1971、没後刊)など、ごくわずかである。

[鷲平京子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トマージ・ディ・ランペドゥーザ
Tomasi di Lampedusa, Giuseppe

[生]1896. パレルモ
[没]1954. ローマ
イタリアの小説家シチリアの没落貴族の家に生れ,幼少時から外国生活も経験し,広くヨーロッパ文学に親しんだ。唯一長編『山猫』 Il Gattopardo (1958,63映画化) は悲劇的な遺作ということもあって,イタリアばかりでなく世界的な関心を集めた。

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