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トロス山脈 トロスさんみゃくToros Daǧları

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トロス山脈
トロスさんみゃく
Toros Daǧları

英語ではタウルス Taurus。 (1) トルコ南部を地中海岸に並行して走る大山脈。トルコ西部のエウリディル湖のあたりから東へ走り,中央部で大きく北東に湾曲してジェイハン川中流域にいたる,約 450kmの山脈。さらに北東に延びるアンティトロス山脈も含めると全長 800kmに及ぶ。最高峰はアラダウ山 (3724m) であるが,支脈中のエルジス山 (3916m) はこれより高い。標高 3000~3600m級の山々が並び,標高 2400m以上にはマツ,シーダー,オーク,ネズのまばらな森林がある。ユーラシア褶曲帯の一部をなし,白石灰岩が主体となっている。銀,銅,亜炭,亜鉛,鉄,ヒ素などの鉱床があり,一部は採掘されている。夏季は高温乾燥,冬は多雪寒冷である。 (2) アンティトロス山脈。トロス山脈がジェイハン平野以北より北東に延びて,ユーフラテス川上流のトゥンジェリビンギョルの山地に続く山脈。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トロス山脈
とろすさんみゃく
Toros Dalari

トルコの小アジア半島南部を地中海沿いに東西走する山脈。トーラス(タウルス)Taurus山脈ともいう。アルプス造山帯に属する3000メートル級の大褶曲(しゅうきょく)山脈で、最高峰はアダナ北方にあるカルドゥダー山(3734メートル)。トルコの内陸部と地中海沿岸部を隔てる障壁であるが、史上著名な東部のキリキア門のほか数か所に横断交通路が開かれる。高山部は針葉樹林で覆われ、家畜の放牧に利用される。東の延長は内陸部をアンティ・トーラス山脈として東走し、さらにクルディスターン山脈やイランのザーグロス山脈へとつながる。[末尾至行]

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