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トン・ドク・タン Ton Duc Thang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トン・ドク・タン
Ton Duc Thang

[生]1888.8.19. ロンスエン
[没]1980.3.30. ハノイ
ベトナムの政治家青年期からの熱烈な共産主義者。 1912年フランス海軍に入り,18~19年ロシア革命に干渉するため航海中のフランス軍艦に勤務,艦をボルシェビキ側に渡そうとしたが失敗。 25年中国革命へのフランスの介入に反対し,ストライキを組織して投獄された。 29~45年獄中にあったが,ホー・チ・ミンベトナム独立同盟会が権力を得たのち,46年北ベトナムの国民議会の常任委員会委員長。 47年内相,51年ベトナム国民連合戦線中央委員会主席,55年ベトナム祖国戦線議長,56年ベトナム=ソ連友好協会中央執行委員会主席,60年副大統領,労働党中央委員会委員などを歴任。 67年レーニン平和賞受賞。ホー・チ・ミン大統領の死に伴い,69年9月大統領に就任。 76年7月の統一国会で,新生のベトナム社会主義共和国大統領に選出されたが在任中に死去。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トン・ドク・タン
とんどくたん
Ton Duc Thang
(1888―1980)

ベトナムの政治家。メコン・デルタのロンスエン省生まれ。サイゴンのフランス系専門学校在学中から反植民地活動に参加。1912年フランスに亡命、海軍内で対ソ干渉戦争反対闘争で活躍。1920年に帰国、ホー・チ・ミンが組織した青年革命同志会に加盟。1929~1945年まで下獄。八月革命で解放後、北部で台頭、1955年祖国戦線議長、1960年副大統領に就任。1969年ホー・チ・ミンの死に伴い大統領に昇格。1976年7月南北統一のベトナム社会主義共和国でも大統領に選出された。ホー・チ・ミンのようなカリスマ性には欠けるが、革命第一世代の長老として尊敬された。1980年3月の彼の死後、集団的大統領機関「国家評議会」が成立した。[黒柳米司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀西洋人名事典の解説

トン・ドク・タン
Ton Duc Thang


1888.8.19 - 1980.3.30
ベトナムの政治家。
元・ベトナム大統領。
メコン・デルタのロンスエン生まれ。
サイゴンのフランス系専門学校で学び、1912年労働運動を組織してフランスに亡命する。’20年に帰国後、ホーチ・ミンが組織した青年革命同士会に加盟し、’29〜45年まで獄中生活を送る。’45年の8月革命で解放後、北部で台頭し、祖国戦線議長を経て、’60年副大統領となる。その後’69年ホーチ・ミンの死後大統領に就任し、革命第一世代の長老として尊敬され、’76年の南北統一後、初代ベトナム社会主義共和国大統領に選出された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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