ドイツ語辞典(読み)ドイツゴジテン

デジタル大辞泉 「ドイツ語辞典」の意味・読み・例文・類語

ドイツごじてん【ドイツ語辞典】

原題、〈ドイツDeutsches Wörterbuchグリム兄弟編纂へんさんによる辞典。1838年に着手され、1854年に第1巻が刊行。兄弟の生前に書き上げられたのはFの項までだが、弟子たちに引き継がれて1961年に完成

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドイツ語辞典」の意味・わかりやすい解説

ドイツ語辞典
ドイツごじてん
Deutsches Wörterbuch

ドイツの言語学者ヤーコプ・グリムが弟のウィルヘルムとともに編集に着手した大辞典ドイツ語単語語源網羅。 1852年にライプチヒで第1分冊が出て以来,100年以上の歳月を要し,ようやく 1961年にいたって完成した。 16巻,32冊。グリム兄弟はその一部分 (4巻,5746ページ) を完成したのみで,その仕事は当代一流の学者によって引継がれ,第2次世界大戦後も東西ドイツの協力もとで完遂された。

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世界大百科事典(旧版)内のドイツ語辞典の言及

【辞書】より

… ジョンソン博士の辞書は,収録語彙の選定や定義等において主観的な好悪に左右されることがまれではなかった。しかし19世紀に入ると,言語の科学的研究の勃興に呼応して,後述するグリム兄弟の《ドイツ語辞典》(《グリム・ドイツ語辞典》)をはじめとし,辞書編集についても客観性・歴史性が求められることになった。聖職者で言語研究に深い関心を寄せていたトレンチRichard Chenevix Trench(1807‐86)は1857年の言語学協会の会合で,〈英語辞典にみられる若干の欠陥について〉という報告を行い,その中で従来の英語辞典が各語の成長の歴史につき不十分な情報しか与えないことを指摘し,〈歴史的原理〉による大規模な英語辞典編集の必要性を強調した。…

※「ドイツ語辞典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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