網羅(読み)モウラ

デジタル大辞泉 「網羅」の意味・読み・例文・類語

もう‐ら〔マウ‐〕【網羅】

[名](スル)
(魚をとる網と、鳥をとるあみから)人を束縛するものや法律制裁など。
「人を殺す賊、かみの―を脱し」〈新聞雑誌二〉
残らず取り入れること。「各界の代表を網羅する」
[類語]丸ごとそっくりそのまま全部徹頭徹尾残らず残り無く余すところなくことごとく通じて総じてつぶさにこぞって丸丸身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的軒並み一通り一渡りごそっとごっそりすっかり一つ一つおよ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終全体裏表丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめありったけ総なめ細大漏らさず洗いざらい何もかも何でもかんでも根こそぎ漏れなく隈なく万事一から十まで一切いっさい一切合切いっさいがっさい

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精選版 日本国語大辞典 「網羅」の意味・読み・例文・類語

もう‐らマウ‥【網羅・罔羅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚をとるあみと、鳥をとるあみ。転じて比喩的に、人を束縛するものや法律の制裁など。
    1. [初出の実例]「如是則世之特好文章者、争避網羅」(出典政事要略(1002頃)三〇)
    2. [その他の文献]〔荘子‐山木〕
  3. ( ━する ) 残らずとり入れること。また、残らずならべてみせること。
    1. [初出の実例]「爬はもとをかき出す、羅は網羅して人を出すぞ」(出典:古文真宝桂林抄(1485頃)乾)
    2. 「博く学者と実際家を党中に罔羅(マウラ)して」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上)
    3. [その他の文献]〔史記‐太史公自序〕

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普及版 字通 「網羅」の読み・字形・画数・意味

【網羅】もう(まう)ら

あみ。残りなくおさめる。〔漢書、王伝上〕、奏して堂・辟雍(へきよう)・靈臺をし、學の爲に舍區をき、~天下異能の士を羅し、至る後千數なり。

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