ドドナ(英語表記)Dōdōna; Dōdōnē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドドナ
Dōdōna; Dōdōnē

古代ギリシアのエピルス山中にあったゼウスの聖域。デルフォイと並んで有名な神託所。ホメロスの作品にも記されている。神聖なかしの木があり,その根もとから湧く泉の音やその葉のさやぎから,セロイまたはヘロイと呼ばれる神官が神意を伝えた。のちには「はと」 (→プレイアデス ) と呼ばれる巫女も神に仕え,また銅鑼が木につるされた (神託との関係を否定する説もある) 。神殿は前5世紀以後に建てられた。ここではゼウスはナイオスの称号をもち,妻はディオネと呼ばれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ドドナ【Dōdōna】

古代ギリシア西部のエペイロス地方にあったゼウスの神託所。トマロス山麓の比較的緑豊かな谷間にあり,デルフォイとともに多くの神託伺の人々を集めた。ギリシア最古の神託所で,《イーリアス》第16巻に初めて言及されている。初期には神託はオークの木から出され,セロイと呼ばれる男たちによって伝えられたことになっているが,古典期には〈鳩〉と呼ばれる巫女たちによって伝えられた。神託伺の人々は鉛板に質問を記し,巫女にゆだねたといわれ,その鉛板多数が出土している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のドドナの言及

【ゼウス】より

…聖木はオーク。ギリシア本土北西部のドドナは,彼がオークの葉のそよぎによって神託を下す聖地として有名であった。ギリシア神話【水谷 智洋】。…

※「ドドナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

MBO

マネジメント・バイアウトは、経営陣による株式の買い取りであり、(1)過半数の株式取得によって経営権を手に入れることで敵対的買収に対抗するものと、(2)経営権を獲得し、株式非公開化をすることで敵対的買収...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android