翻訳|drive
本来の語義は車馬を駆る、すなわち運転の意で、転じて自動車旅行の意に用いられる。
旅行の手段としてのドライブが大衆のなかへ浸透したのは、アメリカのヘンリー・フォードが流れ作業方式を考案してT型フォードをつくり、当時8000ドル前後であった自動車を850ドルで売り出した1908年以来のことである。
この劇的な大衆車出現がモータリゼーション(自動車化)を急速に推し進め、ドライブ旅行がしだいに一般化していった。現在、旅行の手段としては(車の購入費を別として)ドライブがもっとも安価であるが、日本ではドライブ旅行者のための施設が欧米ほど充実していない。日本で本格的なドライブ旅行時代が始まったのは、全国の乗用車保有数が200万台を突破した1965年(昭和40)以降である。
ドライブ旅行には四つの優れた特色がある。(1)多くの荷物が積める、(2)時間の自由、(3)車内は家庭の延長で他人への気がねが要らない、(4)好きな所へ気ままに行ける機動性、がそれで、高速道路の発達に伴いかなりの遠距離旅行が可能となった。
反面、ドライバーの疲労、都市周辺の道路の混雑という不利な点がある。休日のドライブ旅行では、早朝に出発して人よりひと足早く帰るか、むしろ午前10時以降に出て夜帰るといった時差ドライブが、混雑を避け、疲労を軽減する。道路の混雑度やドライバーのキャリアによって相違するが、ドライブ旅行に適当な1日の走行距離は一般道路で200キロメートル前後である。高速道路の走行所要時間は、時速100キロメートル区間が(距離÷1.5)、時速80キロメートル区間が(距離÷1.3)で所要時間(分)が求められる。300キロメートルを走るには(300÷1.5=200分)で、事故、大渋滞がない限り、この算式で、ほぼ走ることができる。なお、一般道路、高速道路を問わず、車間距離を適正に保つことが交通安全の第一課である。
[小山 和]
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