ドライ

精選版 日本国語大辞典 「ドライ」の意味・読み・例文・類語

ドライ

(dry)
[1] 〘形動〙
① 乾燥しているさま。乾いているさま。⇔ウエット。〔外来語辞典(1914)〕
② 世俗的な欲望を持たないさま。枯淡であるさま。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋「『那麼(あんな)極端な快楽主義なんか、今は最う思っても厭な気持です』『だって、今から然う枯淡(ドライ)にばかりお成りなすっちゃ』」
感傷人情に動かされないで万事合理的に割り切るさま。現実的なさま。⇔ウエット
※福音的基督教(1927)〈高倉徳太郎〉五「理性一点張な、ドライな、現世的なキリスト教が」
④ (シャンパン、ぶどう酒などで) 辛口であること。
※可愛いい悪魔(1962)〈佐野洋〉愛すればこそ「洋酒店で、ドライ・ジンを買った」
[2] 〘名〙
① 会などで酒の類を出さないこと。禁酒になっていること。
※明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉明治時代の学生生活「新入生の歓迎会もあった。併しいつもドライだった」
② 「ドライクリーニング」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ドライ」の意味・読み・例文・類語

ドライ(dry)

[名・形動]
水気がないこと。水分が少ないこと。また、そのさま。「ドライな肌」「ドライシェービング」⇔ウエット

風情などがなく、ありのままであること。また、そのさま。無味乾燥。「ドライな現実」
㋑そっけないこと。感傷・人情などに動かされないで、合理的に割り切ること。また、そのさま。「ドライな対応」「ドライ性格」⇔ウエット
洋酒などの、辛口。「ドライシェリー」⇔スイート

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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