感傷(読み)カンショウ

デジタル大辞泉 「感傷」の意味・読み・例文・類語

かん‐しょう〔‐シヤウ〕【感傷】

物事に感じて心をいためること。
「そう思うと、なんだか―の情に堪えない」〈藤村
物事に感じやすく、すぐ悲しんだり同情したりする心の傾向。また、その気持ち。「感傷におぼれる」「感傷にひたる」
[類語]悲嘆悲しみ傷心愁嘆痛哭哀傷痛嘆慨嘆嗟嘆長嘆嘆き嘆く嘆ずる嘆き明かす嘆き悲しむ

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精選版 日本国語大辞典 「感傷」の意味・読み・例文・類語

かん‐しょう‥シャウ【感傷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) ( ━する ) 物に感じて心をいためること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「路上見花感傷哀咽作此歌乎」(出典万葉集(8C後)二・一六六・左注)
    2. [その他の文献]〔漢書‐史丹伝〕
  3. わずかな刺激ですぐ感情が動かされる心の傾向。感じやすい心のさま。〔新しい言葉の泉(1928)〕

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普及版 字通 「感傷」の読み・字形・画数・意味

【感傷】かんしよう(しやう)

ものに感じて悲しむ。〔詩、陳風、沢陂序〕澤陂は時を刺(そし)るなり。~靈君臣、其の國にし、男女相ひ(よろこ)び、憂思感傷す。

字通「感」の項目を見る

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