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ニオイガモ Biziura lobata; musk duck

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニオイガモ
Biziura lobata; musk duck

カモ目カモ科。全長は雄が 60~70cm,雌が 47~55cm。ジャコウガモとも呼ばれ,特有の体臭がある。分類は難しく,オタテガモ属 Oxyura とされることもあるが,ニオイガモ属として 1属 1種に扱われている。雄はの下にニワトリ鶏冠に似た肉質の大きな肉垂をもつ。オーストラリア南部に分布する。(→ガンカモ類

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニオイガモ
においがも / 臭鴨
musk duck
[学]Biziura lobata

鳥綱カモ目カモ科の鳥。大形の潜水ガモで、オタテガモ族に属する。オーストラリア、タスマニアの沼地、ときに河口にもすみ、つがいまたは数羽、あるいは群れをみることもある。全長は雄約65センチメートル、雌58センチメートル。全身黒色で不鮮明な細斑(さいはん)があり、嘴(くちばし)は緑黒色で、雄ではその下に丸い袋が下がるが、雌ではこれはごく小さい。この袋は発音装置と思われ、求愛時に膨大する。また雄は、繁殖期に強いじゃ香臭を発する腺(せん)をもつ。足は体のきわめて後方につき、水かきが大きく、カメと間違えるほど体を水面に沈めて泳ぎ、飛び立たずに潜水して逃れる。しかし夜間には飛び立って移動し、また沼から沼へ歩いて移るともいわれる。尾は堅く、水を跳ね上げてタカなどの攻撃を防ぐ。求愛時も足で水をかき上げ、尾を腰の上に立てる。[黒田長久]

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