ニジェールのW国立公園(読み)ニジェールのドゥブルヴェこくりつこうえん

世界遺産詳解 「ニジェールのW国立公園」の解説

ニジェールのドゥブルヴェこくりつこうえん【ニジェールのW国立公園】

1996年に登録された世界遺産(自然遺産)で、ニジェールの南西部、ベナンブルキナファソにまたがる広大な公園のニジェール国内部分にある。名前の「ドゥブルヴェ」は「W」のフランス語読みで、公園の形が「W」に似ていることに由来する。乾燥したサバンナ草原地帯と湿潤な熱帯雨林という異なる環境のもと、バオバブなど454種の植物が生育している。また、ここは鳥類の重要な生息地域で、350種以上が確認され、特に湿地帯は水鳥の生息地としてラムサール条約に登録されている。そして、ライオンチーターヒョウなどの肉食動物や、アンテロープゾウガゼルなどの草食動物など、70種の哺乳類も生息するなど動植物宝庫となっている。貴重な生態系をもつ重要な地域であることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はW National Park of Niger

出典 講談社世界遺産詳解について 情報