ノミバエ(読み)のみばえ(英語表記)hump backed fly

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ノミバエ
のみばえ / 蚤蠅
hump backed fly

昆虫綱双翅(そうし)目環縫亜目ノミバエ科Phoridaeの昆虫の総称。体長1~5ミリの小形種が多く、体色は黒色から黄褐色のものが多い。胸背が隆起して後脚が太く、ノミのような体形と活発な動作が特徴。はねには横脈を欠き、前縁基部に集まった翅脈が太く、これから緩やかに4本の細脈が流れるように放射している。無翅の種類もある。便所、ごみ、腐植物、死体などから多数発生し、人家内にも侵入し問題になる。ヨーロッパでは土葬した死体から多量に発生するコニケラ・チビアリスConicera tibialisが、カンオケバエ(英名coffin fly)としてとくに有名である。日本にはオオキモンノミバエMegaselia spiracularisなど30種以上が知られている。

[倉橋 弘]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノミバエ
Phoridae; scuttle fly

双翅目ノミバエ科に属する昆虫総称。体長 0.5~6mm。体色は黄色から黒色のものまでさまざまである。頭部は小さく,強く隆起した胸部の前下方に位置する。腹部は短い。肢の腿節は太く,やや扁する。翅脈に横脈がなく,前縁脈の基部が太く,他の部分は退化している。腐敗植物質などに多く発生するが,キノコにもみられ,他の昆虫類に寄生するものもある。きわめて活発なハエですばやく走る。が無翅の種もある。世界に約 3000種が知られている。

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