日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハイキビ」の意味・わかりやすい解説 ハイキビはいきび / 這黍[学] Panicum repens L. イネ科(APG分類:イネ科)の多年草。地下茎は発達し、稈(かん)は堅く、高さ0.4~1メートル。9~10月、稈頂に緑白色で長さ15~25センチメートルの円錐(えんすい)花序をつける。小穂は長楕円(ちょうだえん)形で長さ約3ミリメートル。第1包穎(ほうえい)は切形で膜質、長さは小穂の約5分の1。根茎で栄養生殖を行い、結実はしない。やや湿った草地に生え、四国、九州、沖縄、および世界の暖地に広く分布する。名は、全体がキビに似ており、根茎が地中を深くはうことによる。[許 建 昌 2019年9月17日][参照項目] | キビ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例